2012/12/19

Chromebook C7 概要 その2 (製品仕様)


さて今回はC7のスペックとその内容について。

Google Chromebook C710-2847

オペレーティングシステム:  Chrome OS

プロセッサー:  Intel Celeron 847 1.10 GHz  デュアルコア
   コードネーム:  Sandy Bridge
   L1 Cache    128 KB
   L2 Cache    512 KB
   L3 Cache   2048 KB
   TDP    17 W
   プロセスルール  32 nm
   許容温度 100 °C
   64bitオペレーション対応
   ハイパースレッディング非対応
   Passmark値:  1044

チップセット:  Intel NM70 Express

メインメモリ:  DDR3 SDRAM (SO-DIMM PC3-12800まで対応(保証外))
   標準メモリサイズ   2 GB
   最大メモリサイズ   8 GB (ただし標準以外は保証外)

グラフィックコントローラ:  Intel HD Graphics (チップセット内蔵)
グラフィックメモリ:  メインメモリシェアード (256MB)

ストレージ:     SerialATA HDD / 320GB 2.5" 5400rpm 7mm厚
メモリスロット: SDHC/MMC 対応 1本
光学ドライブ:    なし

ディスプレイ:  11.6"  1366×768 光沢TFT LCD
スクリーン技術:     CineCrystal
アスペクトレシオ:    16:9
スクリーンモード:    HD
バックライト形式:    LED

イーサネット:    Broadcom BCM57785 Gigabit Ethernet PCIe接続
Wi-Fi:    Atheros AR9462  IEEE 802.11b/g/n  Dual-Band対応
Bluetooth: なし (ただしチップセットには搭載)

WebCam:   1280x800 (静止画・動画)
マイク:   モノラル
スピーカー:   ステレオ

I/Oポート
   RJ-45 イーサネット - 1本
   USB 2.0 - 3本
   HDMI - 1本
   VGA - 1 本 (D-Sub 15Pin)
   ステレオヘッドホン・モノラルマイク統合オーディオ - 1本 (3.5mm)

インプットデバイス
   キーボード - キーピッチ18mm (US英語 84キー)
   タッチパッド - 90x53mm マルチタッチ対応

バッテリー:   AL12B32 (4ICR17/65)  Li-Ion 4cell 2500mAh
パワーサプライ:   入力 AC 100〜240V 1.2A 50〜60HZ
                             出力  DC 19V 2.15A 41W センタープラス

寸法・質量
27.35 x 285 x 202mm
1380 g

実機にて対応・編集してるのでおそらくどこよりも詳しいスペックリストだと思う。


2012/12/16

Chromebook C7 概要 その1

なんと、以前のアップから随分時間がたってしまった…。
書きたいことはたくさんあるのに、けっこう忙しかったりして…。
このままだと進まないので時間があるとき小出しにして行く、申し訳ない。

さて、本題。
C7は本家 Google Play で11月13日に購入した。
購入金額は本体$199.00、送料$13.99、送料だけに消費税がついて+$0.56。
合計で$213.55だった。
本体に税金が付かないのはGoogle社がハワイ州に事業所等を持たないという事だ。
これは助かる。

まだ発表されてから間もなかったためか、発送は11月16日となった。
ウェアハウスはケンタッキーのルイスビルである。
我がC7ははるばる大陸をわたり、大洋を半分ほど越えて11月19日に自宅に配達された。
中に週末を挟んでいたことを考えるとたいへん速い。素晴らしいサービスだ。

箱は拍子抜けするほどコンパクト。化粧箱に一枚皮がかぶさっただけのものだった。
では取り出してみよう。


質素だがけっこう可愛い化粧箱。フタを開けると、


まぁ、普通のダンボール箱である。開封の儀式とは程遠い。
中には必要なものがひと通り、バッテリーを付けて電源を挿し込めば "Ready to use" である。

取説の言語は英語、フランス語、オランダ語であり、
ヨーロッパが主な仕向地であることがわかる。
スペイン語が無いのはアメリカでは問題か? もっともだれも見ないか…^^;
また、箱や本体に日本での発売を示唆するものは何もなかった。

ここでC7についてちょっと掘り下げてみよう。

Chomebookは何年か前からいくつか発売されており、当初より韓国のSamsung社が主な供給元であった。

SamsungのChromebookは携帯端末と同じARMアーキテクチャのRISCプロセッサが使われているのが特徴で、Chomebook専用に開発されている。その性格上パワーマネジメントに優れ、消費電力が低く、より携帯端末としての側面が強い。

変わって台湾のAcer社は、PCでお馴染みのインテルX86/64アーキテクチャのMISCプロセッサを搭載したChromebookをいくつか発売している。というべきか、WindowsノートPCのBIOSをChromebook用に換装、Chrome OSを入れて転売しているようである。したがってこちらは普通にノートPCと言えよう。

そしてこのC7にも元となったWindowsノートPCがある。
Aspire One AO756-2641 (Windows 8)である。

また、日本でもプロセッサが1.4GHzに強化された日本語キーボードモデル、
Aspire One AO756-H82C/S (Windows 7)が販売されている。

米国モデルの実売価格が約$300、日本モデルが約¥28,000なようなので、
$199の価格設定は、Google肝いりのバーゲンだという事が良くわかる。

ただし、どうしてもWindowsが必要な方にはそれほどメリットが無いので注意されたい。


続く…

2012/12/09

Chromebook C7 プロローグ


長い間IBMの "ThinkPad X31"を使ってきた。
思えば2003年に購入してもう10年になろうとしている。

当時アメリカでは「14" 3Kg以下」ノートブックは数えるほどしかなくて、
どこへでも大きなノートブックを担いで行く感じだった。
基本それは今もあまり変わってないのだが、
軽いノートを嘱望していた時に万を持して発売されたのがこの"X31"だった。
以来どこに行くときも一緒だった、そしていつも僕の期待に応えてくれた。

時は移り変わり、そしてテクノロジーの世界はもっと大きく変わった。
WEBのコンテンツは10年前とは比べられないほどリッチになり、
X31は悲鳴を上げるようになってきた。

長年"UNIX"を使ってきた自分には"Windows"も"Mac"も居心地が悪く、
X31を買って最初にしたことはOSを"Linux"に換装することだった。
持てるリソースで軽快に動くことがきでるようにシステムを最適化して、
今でもプリインストールされた"Windows XP"とは比較にならないほどちゃんと働くのだが、
世の中がWEBベースで動くようになり、そのコンテンツが重いのには対応できない。
かと言ってコンテンツをリミットするのは愚の骨頂である。

この秋初めてX31を持たないで旅に出た。春に購入した"Androidスマートフォン"が
すでにX31の性能を凌駕していたから…。

X31よ、さようなら、そしてありがとう。
C7(左)とX31(大事に使ったのでまだきれいです)

しかし使えるモバイル端末の喪失は厳しい。そのため一時タブレットの購入を考えた。
折しもGoogleが 7インチタブレット"Nexas 7"を発売した。
販売価格$199が信じられない高スペックで、巷でも非常に好評だった。

10インチのタブレットは初めから候補に入らなかった。
重いのに出来ることはスマホと一緒だからだ。
バーチャルキーボードはどうしても日本語入力では馴染めないものがあるし、
使い方が想像できなかった。
それは大きく重いノートブックを持つのと同じ地平ではないか?

7インチであっても大同小異である。
画面が大きいという事とマルチタッチにどれだけ意義を見いだせるか、
自分のニーズにマッチするのか?
ニーズは持ってから湧くものであるというのもまた真である。
"Nexas 7"をショッピングカートに入れて躊躇、キャンセルする日が続く^^;

そしてまたもそんな折も折り、発表されたのが"ChromeBook C7"である。

ChromeBook C7 公式WEB

"ChromeBook"とは Googleの"Chrome OS"を搭載したノートブックパソコンである。
"Chrome OS"は"AndroidのPC版"だと思えば当たらずも遠からず、
その意味では出来ることはスマホと一緒である。(詳細は折々紹介する)

では何がちがうのか?

「しっかりしたキーボード」「豊富な入出力」「320GBの内蔵ドライブ」「64bit ネイティブ」「8GBまで積めるメモリ」等々は大きなアドバンテージ。
そして何よりもインテルベースのシステムなので
ほとんどの汎用オペレーションシステムと共存できること。
つまり、スマホのようにも普通のノートのようにも切り替えて使えるって美点。

これなら多少重くても許せるし、これもなんと$199!!
悩んでいたこともあり、発売と同時に購入を決めた。

このC7セクションではこうした購入時の思惑と現実のありさまや良い点、悪い点。
あまり日本語では見当たらないChrome OSのあれこれ。
そして他のOSとの共存などのTipsをまとめて行きたいと思う。

ちなみに自分は現時点で"C7"にはたいへん満足している。