2013/02/12

Chromebook C7 バグリポート

先日の日本語入力時のクラッシュは、事実上C7が使えない状態でしたのでバグレポートをしました。まずは勝手がわからなかったので、Chromebookのオフィシャルグループ "Chromebook Central "に質問を投稿したところ、非常に迅速かつ丁寧に対応して頂きました。結果としては既知のバグですでに対策が行われて次回のアップデートに反映させる予定と言う事でホッとひと安心。以下にユーザーからのバグリポート方法をまとめます。なお、まだ日本では発売されていないOSですし、対応は英語でという事になります。

一般にこういった事が起こった場合、アプリにデバッグフラグを立ててクラッシュさせ、クラッシュレポートと言われるデバッグ履歴を取得して、開発者に検討していただく必要があります。Chrome OS でその辺をどうやるのか不明だったのですが、すべてがシステマチックになっていました。まず、クラッシュレポートを取得するには、""設定" から "詳細設定を表示…" > "プライバシー" 項目の "使用統計データや障害レポートを自動的に Google に送信する"をチェックします。



次にクラッシュさせ、あるいはクラッシュしたら、リカバリーを行った後にアドレスバーに  chrome://crashes と入力するとクラッシュリポートページが開きます。



続いて、一番最新項目の "バグを報告する" リンクをクリックすると、クラッシュリポートページが開きます。



このページにリポートのテンプレートが表示されますので、それに沿ってなるべく詳しく状況をリポートします。「何も書かないで提出した場合は対応ができません」との注意書きがありますね。サブジェクトもちゃんと記入しないとレポートが提出できないようです。実際のクラッシュ情報(ダンプ)はすでに送られていますので、履歴のIDだけが目印になります、自分ではダンプは見れませんでした。

最後にサブミットしてリポートは終了です。あとは明示的に変えなければ自分のGmailに状況が逐次報告されます。ローカライズ周りはまだまだ使用者が少ないので大変だと思います。Betaを使っているわけですし、積極的に参加して早く良くなっていくといいと思います

また、クラッシュ以外の不具合は冒頭の "Chromebook Central" で対応していただけるようです。

続く......

2013/02/09

Chromebook C7 ベータで問題

一昨日アップデートしたベータ版 "Ver. 25.0.1364.68 beta" で日本語入力をするとブラウザごとクラッシュするようになりました。

速くタイプインすると100%クラッシュしますので、候補ウィンドウ周りの障害かと思います。今のところゆっくりタイプインするしかないようですが、使える状態ではありません。 自分の環境のみかもしれませんがご注意ください。

問題のレポートはしました。


2/12 追記

今日、この問題は次のバージョンでFIXされると連絡いただきました。
もう少しの辛抱なようです。


2/15 追記

本日のアップデート、”Ver. 25.0.1364.87 beta” で日本語入力時のクラッシュの問題は解決したようです。このアップデートもC7から行なっています。



2013/02/07

Chromebook C7 "Chrome OS" ってどんな?

2009年に "Chrome OS" が発表されてもう結構時間がたちました。"Chrome OS" がどんなことを標榜しているのかは、本家Googleが以下のような動画をOSのリリース時に出しています。(日本語字幕あり) まあ、早い話が「今やブラウザーと過ごす時間がほとんどなので、データはすべてネットに置いてブラウザーだけ動けばいいじゃん。だったら軽くて速いのが作れるし」って事ですね。


登場から4年経ち、この命題は昨今のスマートフォンやタブレットの爆発的な普及を横目にどれだけ実用的に達成されたのでしょうか? 途中、シングルウィンドウからマルチウィンドウへの変化はあったようですが、現在でも "Chrome OS" は基本ローカルにユーザーアプリケーションを持ちませんし、インストールもできません。いくつかのオフラインアプリはありますが、それも "Chrome ブラウザ" の手の内で動くものです。これは他の端末類、PCやスマートフォン、タブレットとは決定的に違う特徴で、ある意味 "孤高" と言っても良い潔さです。 "Chrome OS" を使うと言う事は、Googleが始めた「実験」に参加する感じが少なからずあります。

そんな訳でこいつを使うにはどうしてもネットワークへの接続が必要になります。初期のモデルでは3G携帯ネットへの接続チップを積んだものがありますが、フルブラウザなので3Gの帯域速では到底まかなえるわけがありません。しかしここへ来て4Gの普及が加速しだしたので、C7の様なWi-Fiモデルでも、"携帯ネットWi-Fiルータ" があれば「どこでもフルブラウザ」な時代になって来ました。やっと"Chrome OS" の花が開く条件が揃ってきたわけですね。それがスマホの普及によって牽引されているのは皮肉な事実ですが…。

残念ながら自分の住む地域の携帯ネットのインフラは大変遅れており、自宅などは3GどころかGSM^^; どうがんばってもモダンな環境は望めません。もっともそれはスマホやタブレットでも同じ事で、自分のスマホはデータ接続を解約して Wi-Fi があるところでしか電話機能以外は使えません。もし高速な携帯ネットが使えるなら、自分の感じ方が大きく変わるかも知れないことをお断りしておきます。

ともあれ、そんな "Chrome OS" は自分にとって使えるのでしょうか?
まず結論から言いましょう。このC7は "Ubuntu 12.04" とデュアルブートになっています。が、もうほとんどUbuntuを立ち上げる事はなくなりました。

無数のアプリをインストールし運用出来る "Ubuntu" と比べれば "Chrome OS" が出来ることは圧倒的に少ないです。また、ローカルにアプリをインストール出来るスマホやタブレットに対してさえ劣ってる状況。しかし "Google+"が発進して以降 "Chrome" の機能の統合と多様化はめざましく進化しています。ブラウザアプリや拡張も有効利用すると、日常の運用はしっかりカバーされるようになりました。幸い職場も "Google APP" に移行したので業務上の親和性も確保されています。

もちろんいくつかの不満はありますし、もっとフレキシブルなシステムであって欲しいと思う場面もあります。しかし軽快で信頼できる強力なフルブラウザ環境がすぐに手に入るメリットは、他と替えがたく思うようになってきました。これは機能偏重の自分のスタンスからすれば目から鱗の変化です。しっかり Google の罠に嵌ってますね^^;

まあ、"Chrome" で出来ないような作業はリソースも喰うのでデスクトップに任せればいいのですし、いざとなったら "Ubuntu" もあります。ちなみにC7での "Ubuntu" の操作感は "Chrome OS" 比べると鈍重でハードウエアのコントロール性も悪く、あえて使う気になりません。アイドルでもバックグラウンドで沢山プロセスが動いていて本体が熱くなります。

と言う訳で、次回からはそれぞれの機能をクローズアップして行きたいと思います。ほぼ同じことがデスクトップOSの "Chrome ブラウザー" でも出来ますので、自分の環境がどこでもシームレスに構築出来てすごく便利です。その過程で "Chrome OS" への思いを伝えて行きましょう。

続く.....

2013/02/01

Chromebook C7  OSをベータ版に


"Chrome OS" の標準なビルドは当然ながら "安定版(Stable)" で、1月20日時点では "Ver. 23" でした。すでに巷では安定版 Ver. 24のブラウザーがリリースされていて、OSは少し遅れていることになります。 "Chrome ブラウザー" のVer. 23と24の間には体感できるパフォーマンスの差がありますし、Chromeのベータ版はけっこう安定しているので、OSのビルドチャンネルをベータ版にしてアップグレードしました。

この操作はローカルのファイルを全てワイプしてしまいますので、デイスクに保存したファイルはバックアップしておかないと無くなってしまいます。Chromeそのものは、同期してしまえばすぐに元の状態に戻りますから全く心配ありません。このへんがこのOSの大きなメリットでしょう。

操作は至って簡単でした。
まずブラウザの右上の三アイコンから "設定" を開いて "ヘルプ" を展開します。そして開いたヘルプの "詳細情報" をクリックすると…、



"チャンネル" という項目が現れ、ブルダウンメニューボックスに "Stable" "Beta" "Dev" の3項目が表示されるので "Beta" チャンネルを選択するだけ。もちろん "Dev"でも良いのですが、それなりに覚悟が要るのでパスします^^;



選択すると以下の画面が表示され、Bata版のダウンロード状況がわかります。 ファイルサイズは300〜400MB程度だと思われます。



ダウンロードが終わると再起動を足するボタンが現れるので再起動します。実際にアップグレード作業が行われるのはこの再起動中で、コンソールタイプのメッセージウィンドウが表示されるのを見つつ終わるまで放っておきました。



立ち上がったら普通にログインして "Chrome Sync" で同期を取ればおしまい。バックアップしておいたファイルを戻せば以前と同じように使えます、素晴らしい!!



現在、Beta版のバージョンは"25"。 デスクトップ OSでも "Web Speech API" の恩恵で音声認識ができるようになりましたよ。まだ日本語で使うのは少し厳しいようですけど…。

さて、アップグレードの効果は?
まず、WEB表示が高速になりサクサク感が向上しました。 そして全体の振る舞いがスマートに。これは動き方を煮詰めたのだと思いますが、操作の一体感が良くなった感じ? です。更に、以前に書いた縦配置時のランチャーバーの不具合が完全に解消されました。C7はかなり横長のディスプレーですし、ランチャーを画面下に配置すると "自動的に隠す" にしてもすぐに反応してとても邪魔だったのですが、縦配置しにたら問題なし。まぁ、さらに "Unity" っぽくなっちゃいましたけどね。

現在のところ、"Beta" 故の問題は見当たりません。このアップグレードは価値あるものでした、お薦めします。

続く......

2013/01/24

Chromebook C7 メモリ増設追記


"Chrome OS" のメモリの使い方について詳しい情報を見つけましたので、前回の項が認識不足だったこともあり、少し補足します。こちら"Out of memory handling"(英語)にOSがメモリを使いきってしまった時の処理が書かれています。2011年9月時点での振る舞いは、
  1. Swapは使用しない。
  2. メモリを使い切ってしまったら "OOM(Out of Memory) Killerを発動する。
  3.  "OOM Killer" はプロセスをランダムにKillするので、もしバックグラウンドのプロセスだったら静かにKillしてフォーカスされた時にリロードする、フォアグラウンドのプロセスだったら“He’s dead, Jim” を表示する。
タブをたくさん開いたり、Flashが暴走した時などに現れますね。
という事になります。原文は以降にそんな振る舞いを避けるための提言がされているのですが、使っている限りでは今でも状況は変わっていないように思えます。
OOM Killerは他のLinux系OSでも標準で実装されていて、明示的に設定しないとKillしてはいけないプロセスが葬られて問題になったりしますが、”Chrome OS” では基本ブラウザのプロセス類が個々にしか動いてないので、こいつが出て「うゎ!」とは思いますが、舌打ちする程度で済みます^^; 

OSはギリギリまでがんばってくれるようなので、2GBのままでも結構使える印象に間違いはなかったようです。
ちなみに、手持ちのUbuntu 12.10機でSwapをOffにして次々とタブを開いて見たところ、メモリを使い果たした頃にマウス以外は沈黙してしまいました。またSwapをOnにして同様にすると、極端に遅くなってカクカクになりタブが開けなくなって来るので、普通気づいてやめますね。

ブラウザのハンドリングに特化したOSのメリットはこんなところにもあるようです。

今日は短いですが、続く.......

2013/01/21

Chromebook C7 メモリ増設

いきなりメモリ増設?と思われるかも知れませんが、Chromeはブラウザ本体、レンダリングエンジン、プラグイン連絡の3つのプロセスと各タブや拡張機能がすべて独立したプロセスとして動作するので、高速で耐クラッシュ性も高いのですが強烈にメモリを喰います。他に使用している4GB搭載のマシンでも、時にメモリを喰いつぶしてSWAPに入り極端に遅くなってしまいます。そこでメモリを開放するのですが、SWAPも開放してやらないと本来の使用感には戻らず面倒なことこの上ない。

あぁ、それなのにC7の標準メモリはたったの2GB(T_T) これでは相当に気をつけて使わないとなりません。タブをいくつも開くなんてのは夢です。そこでさっさとメモリを増設しました。

C7で使われている "Intel NM70 Express" チップセットはメモリを "PC3-12800 8GB" までサポートしています。また、C7のカーネルオプションを調べてみると、ビルドは32bitですが "PAE (Physical Address Extension)" が設定されていますので、オーバーヘッドはありますが32bitでも4GB以上のアドレス空間に対応しています。

後述するデュアルブートのOSは64bitにする予定ですし、ここはメーカー保証の対象外となっても最大の8GBを搭載することにしました。ただし、Windous姉妹機の仕様では最大4GBとなっており、やや冒険ではありました。

仕様では "DDR3 SODIMMスロット" が2つ装備され、ひとつに2GBのメモリが装着されていると言うことなので、Ebayでメーカー不詳の "PC3-10600 SODIMM 4GB" を2枚で送料込み $32.75で購入しました。メモリも安くなったものです。経験上、不詳品でスペックを追求するとろくな事がないので "PC3-12800" にはしませんでした^^;

さて実際に交換ですがその前に。
C7はメモリ増設のために本体裏のカバーを開けるだけで保証の対象外となります。写真がそのための封印シールです。このシールを剥がさないと止めネジを外すことができません。価格を下げるため必要最小限の仕様で売っておいて、「なんだかなぁ」とは思う部分ではあります。もっとも、離島住まいなので最初から期待もしてないのですが…。


ではシールを剥がしてネジを外します。必要なのはこの1本だけです、両側のネジは緩めません。


ネジが取れたらそのままの状態でカバーを手前(ネジ側)へスライドさせます。足ゴムを掴むとよいです。


4mmほど引いて何かに当たって止まってから、カバーの前端(ネジ側)を上に持ちあげるとそのまま簡単に外すことができました。簡潔でとても良いデザインですね。


中央にDIMMソケットが2つあったので、手前のソケットから標準2GBのメモリを外し、購入したメモリを写真のように双方に装着しました。なお、標準のメモリも "PC3-10600" でした。メーカーは台湾の "Nanya" です。

メモリを装着したら逆順でカバーをして終わりです。さて、ドキドキのブートアップ。

やたっ! 問題なく立ち上がり、Chrome OSからしっかり8GBが認識されていました。後に全領域を使い切ったりしていますが、問題は起きていません。メモリ不足のことは忘れて非常に快適に使えています。

続く....

2013/01/17

Chromebook C7 起動時間


今回はシステムの起動時間についてレポートしましょう。

"Chromebook C7" はすでに発売されていたWindowsノートPCの転用ハードです。したがって機器構成は専用とは言えず、更にストレージがハードディスクであることもあって、ARM機のように10秒以下でのブートアップは叶わないようです。では実際にはどうなのでしょうか?実測時間で以下のようでした。

電源投入からログイン画面まで   約25秒
パスワード入力からデスクトップの表示まで 約9秒
ランチャから空の "Chrome ブラウザ"の起動まで 約1秒。

パスワードのタイプイン時間を入れても電源投入から40秒前後で実際に使える状態になります。起動してしばらくモッタリする感じもありません。この先はネットの接続速度によるので、タブがいくつか開いたままで起動した場合はその読み込み時間が必要ですが、十分に高速で気軽に使うことができます。

更にディスプレイリッドを閉めたスリープからは、リッドを開ける前に立ち上がる高速起動さなうえ、5時間ほどのスリープでもバッテリーの消費量は数%程度と素晴らしいパフォーマンス。日常的にはほとんどシャットダウンせずリッドの開け閉めだけで即座に使えるいい相棒です。

ただしスリープ中はイーサもWi-Fiも停止してしまうので、"待受け" や "自動同期" はできません。ノートPCですからそれで当然ではありますが、携帯端末としてここは弱点と言えるでしょう。

そんなわけで現時点ではあまり必要性を感じませんが、ハードドライブをSSDに換装すればその性能差から起動時間は半分程度に短縮されそうです。"Chrome ブラウザ" は各タブや拡張も含めてほとんどメモリ常駐で動くので使用感もそんなに変わらないでしょうが、そのうちSSD化してみましょう。と言うか、いまどきのノートがHDDってのは$199の威力ですね、その割には不満なく動くのはさすがだと思います。

最後にシャットダウン時間、これは約8秒。文句ありません。


番外:
今日(1/17)ファームウェア(BIOS)とOSのアップデートが入りました。アップデートアイコンがタスクトレイに表示されて、カーソルを当てると再起動を促するメッセージが表示されます。再起動をするとブートの途中からアップデートが開始。ファームウエアの更新があったためかCPUファンが聞いたこともない音で高速回転を始め、アップデートは3分ほどで終わりましたがログインしても一向にファンの回転は下がりません。怖くなってシャットダウンしてから再起動したら正常になりました(^_^;)

アップデートはFlash回りの更新が主なようです。このアップデートで、

Chromeは Ver. 23.0.1271.111
Firmwareは Google_Parrot.2685.37.0

になりました。"Chrome OS" の "Stable" バージョンはまだ "23" なんですね。後述しますが、システムのチャンネルは "Beta" や "Dev"(開発版) を選ぶこともできます。

続く......

2013/01/15

Chromebook C7 デスクトップ


前回のデスクトップ画面をもう一度見て頂きましょう。


下部にある "ランチャ" はタスクマネージャやタスクトレイも兼ねていています。ランチャは "自動的に隠す" ことも可能で、更にディスプレイの左右↓


にも配置することができます。ただし自分の環境では左右に配置した時に"自動的に隠す" を設定すると動作が不安定でランチャにアクセスできなくなりました。そんな時はキーボードの虫眼鏡(サーチ)キーでランチャが表示されるので隠れないよう再設定出来ます。また左右に配置したときはタスクマネージャも機能しなくなくなるので現時点では "おまけ" と言えます。ランチャの各アイコンの種別は以下のようになっています。クイックランチャにはアプリケーションランチャの任意のアイコンを2本指クリック(右クリック)してコンテキストメニューから登録します。


そのアプリケーションランチャは


下の長細いバーをクリックしてページめくりします。このバーは登録アプリが増えると自動的に足されて行きますが、増えて来たら上の検索バーに入力したほうが速いでしょう。

タスクトレイを展開すると

ひと通りのことはここで出来ます。
ネットワーク項目ではWi-Fiも含めてここで設定を行いますが、モジュールの On/Off 操作はキーボードショートカットもあります。日本語入力は "Google 日本語入力" が "Ctrl+Space" で起動します。IMEの詳細設定はここから出来ますが、使い慣れた "iBus mozc" にあるような、全角、半角の選択指定やユーザー辞書、手書入力には対応していないようでちょっと不便です。音量は、ファンクションキーがありますのでステータス確認用ですね。バッテリー残量もステータス確認用で、駆動予測時間や充電予測時間が表示されます。電源の詳細設定はありません。レンチマークの設定は、普通に"Chromeブラウザー" の設定ウィンドウが開くだけですが、ネットワーク、ユーザー、マウスやタッチパッド等のシステム設定が追加されています。

さて "Chrome OS" には沢山のデフォルトキーボードショートカットが用意されています。使いこなすとかなり便利になると思いますが、そのオンスクリーンヘルプがオーバーレイで表示できます。起動キーは "Ctrl+Alt+?"


この画面はオンスクリーンヘルプを表示してから "Ctrlキー" を押した時のもので、 "Ctrlキー" との組み合わせを表示しています。他に "Shiftキー"・"Ctrl+Altキー"・"Ctrl+Shiftキー"を押した時の組み合わせ画面が用意されています。活用できますね。

全体としてデスクトップは、ベースになったと言われる "Ubuntu Unity"に振る舞いが似たところがあります。軽くですがデフォルトで3D効果も有効になっています。日本語のローカライズはヘルプも含めてかなりしっかりされており、初回起動してすぐに日本語で使い始めることが可能なのは素晴らしいと思います。

続く。

2013/01/10

Chromebook C7 ファーストブート


いよいよ最初の電源投入です。

電源を入れて1〜2秒で下の様なブート画面になります。BIOS等の初期化画面や起動音はありません。なお、まだスクリーンキャプチャは使えないのでカメラで画面を撮っているため、ピクセル干渉を起こして縞模様がてていますが実際は綺麗な画面です。


20秒ほどすると、英語の "Welcome" ウィンドウが表示されます。


ここで "Select your Language" ドロップダウンメニューで日本語選択すると。


ウィンドウが日本語化されて、以降ロケール(国コード)が日本/日本語に設定されます。キーボードはアメリカモデルですので英語キーボードのままにします。
この先に進むにはネットーワーク接続が必須です。ここでは有線ネットには繋いでいないのでWi-Fiスポット候補が表示されています。自分のスポットを選択すると "Wi-Fi認証" ダイアログが出ますので、パスワードを入れて接続します。その後 "続く" クリックすると "使用許諾" ウィンドウが表示され、OKするとシステムのアップデートが始まります。


ネットの速度によりますが、5〜10分ほど待つとアップデートは終了し自動的にリブートします。立ち上がると最初のログインウィンドウが表示されますので、手持ちのGoogleアカウントでログインします。アカウントがない場合はここからアカウントを作れると思いますが、確認はしませんでした。ともかくGoogleのアカウントは必須です。



ログインすると最初に自分のログイン画像を選ぶウィンドウが出ます。カメラのアイコンを選ぶとその場でWebカメラを使って写真を撮ることができますし、G+(Picasa)やGoogleドライブに写真があればそれも選べます。また候補の中から気に入った画像を選択しても良いです。


ログイン後のデスクトップ初期画です。


新しいChrome OSは、下部にランチャが表示されてそれぞれを複数のウィンドウとして開けます。以前のバージョンは "Chrome ブラウザー" が全画面で立ち上がるだけだったそうなので、随分普通になりました。ただしすべてが "Chrome ブラウザー" の中で行われる仕様は変わっていないので、体裁としてウインドウが開けるだけですし、デフォルトの開き方も "Tabとして開く" です。(変更できる)

ちなみに二回目以降の起動では以下のログイン画面から入ります。マルチユーザーやゲストログインにも対応していますね。


さて、ランチャの青いフォルダのアイコンをクリックするとファイルブラウザが表示されます。ここで初回のみボーナスで付いてくる "Google Drive 100GB" アクティベートへのリンクがウィンド上部に出ますので、リンクをクリックして指示に従いアクティベートします。操作はすぐには反映されずドライブが用意されるのに30分ほど待たされました。


ファイルブラウザではローカルの "ダウンロード" フォルダと "Google ドライブ" のみの表示や操作が可能で、他の一切のフォルダにはアクセスできません。

技術的な話になりますが、ホームやシステムファイルを含むすべてのChrome OS関連のファイルは可変容量型の暗号化ファイルでストレージに保存されているようで、当該のChrome OSが立ち上がって無い限りは復号することができません。ファイルシステムは "ext4 " のようで、Linux OS型のディレクトリ構造を持っていました。(当然か^^;)

Note: 英語ですが、箱出しからファーストブート全般を記録した動画が Youtube にありますので、そちらも参考になります。
http://www.youtube.com/watch?v=hJXXfuYryC4

続く。



2013/01/07

Chromebook C7 外観詳細

あけましておめでとうございますm(__)m


とはいえ先のアップからすごい時間が経ってしまいましたね。
年始年末を挟んでいましたのでお許しください。
文体も今年から変えることにしました^^;

遅々と進まぬブログですが、今日は全体の詳細写真などをご覧ください。

まずはトップビュー

"Chrome" の銘板も輝かしい^^; 実にプラスチッキーなトップです。
塗装表面でちょっとしたことですぐ傷が付きますすねぇ…。


ボトムビュー


質実剛健、プラスチック射出そのものです。
ちゃんとステレオスピーカーが装備されています。(音は……)
うっとおしいOSの認証シールが無いのがいい!! 
あれ貼られると自分のじゃない感じがして嫌です。
バッテリーは左下の楕円状の凹みにペン等を突っ込んでスライドして外します。


キーボードトップ


シンプルなキートップ。
こちらも塗装表面なので使い込むと剥げてみすぼらしくなるでしょう。
HDDのアクセスランプやネットワークのアクセスランプはありません。
静かなのでHDDランプがないとけっこう二重操作をしてしまいます。
キーピッチは19mm。ストロークは2mmくらい。
典型的なメンブレンタイプのゴム潰し触感です。

タッチパッドは広く、マルチタッチに対応していて操作感は良いです。
ただ、押下時の動きは重くてぎこちなく使いづらいです。


キーボードトップ2

斜めから見るとこんな感じ。もう少しストローク感が欲しいですが、
物理キーボードってだけでもありがたい!
タッチパッドの感度が良くて、
タイピング中に親指付け根がタッチパッドに触れると、
カーソルがどっかにぶっ飛んで行ってしまうのが目下の悩み。
タイプ中にタッチパッドの感度を下げるようなアプリないかなぁ??

写真ではわかりづらいですが、
動作状態と電源の表示LEDが手前端部についてます。
覗きこまないと操作中には見れません。


ディスプレイとベゼル

ディスプレイは光沢表面の11.6インチ1366×768 のLEDバックライト液晶です。
僕が古いものしか知らないだけかもしれませんが、とても緻密で綺麗です。
その上明るいことこの上ない。家では中間より暗くして使ってます。
斜め視野はかなり狭いです。
パーソナルデバイスなのでそれでいいのかもしれませんが、
ちゃんとディスプレイを自分に向ける必要があります。
光沢表面は動画再生時には良いですが、コンソールも全画面で表示されるので
真っ黒画面に自分の顔がモロに写り込んでゲンナリします(-_-;)

さて外観上で一番残念なのが液晶ベゼルです。
写真のようにもうグニャグニャ!!ビニールトイみたいです。
触ってみると柔らかくはないので、なんとかならなかったのでしょうか(T_T)
ベゼル上部中央には Web Cam のカメラと露出?センサ、
ちょっと離れたところにマイクがあります。


サイドビューとI/O

C7のとても良い所は、
小型化を追求しながらも豊富な入出力端子が装備されている点です。
その上標準コネクタですので、補機類後買いの必要もありません。
結果として少し厚いボディになってしまったのは仕方ないですね。
詳しくは写真をみてください。もう、何でも来い状態です。
3.5mmのオーディオ端子は、ヘッドセットをつなげるとマイク入力も兼用します。

更に



SDHC/MMCカードリーダーも装備されています。やるなぁ!

ただし、Intel NM70 Expressチップセットは、
USB3.0 と Bluetooth I/Oを内蔵しているのですがこいつには接続されていません。
USB は Ver.2.0 が3ポート、 Bluetoothは無しです。


バッテリー

バッテリーはリチウムイオン4セル2500mAhがついていました。
バッテリー単体の重量は194gです。
公称駆動時間は最新版自動アップデート後に4時間となりました。
ここがARMプロセッサベースの ChromeBook と大きく異なる部分です。
ARMは最初から携帯端末(電話)向けに開発されたプロセッサですので、
きめ細かな電源管理機能を持っていてずっと長時間の駆動が可能です。
しかし、OSやアプリの互換性ではまだまだ追い上げ中といったところ。
駆動時間は自分の用途や住んでいる街の環境では
それほど重要なファクターでは無いので、C7の駆動時間で差支えはありません。
安定して他のOSが導入できるメリットをとりました。
ただここが弱点であることは確かですね。
ちなみに、大容量バッテリー等は発売されていませんし、
交換バッテリーも今の時点では高価です。


ACアダプター

このACアダプターは秀逸です。
ちょっとサイズは大きくなるのですが、
各国対応のコンセントプラグ部が別体になっています。
そのプラグが写真のようにタテヨコ両方に固定できます。
これがすごく便利であることを使ってみて思い知りました。
アダプタは入力側で最大120W、低消費電力だと思います。


身体検査

サイズ等は前回の仕様にありますのでそちらを参照してください。

細かいところで前後の厚み


厚いところで約27mm、薄いところでも約21mm。
見た目よりずどんとした値。手前は絞ってありますけどね。

続いて実重量。


1350g。仕様値よりいくらか軽いです、律儀ですね。
この重量は今の世の中「重い」と言うべきでしょう。
無駄があるようには思えませんので、
材料や入出力コネクタ周りが重いのでしょうね。


ハードはこのくらいにして、次回からはオペレーションの方へ行きましょう。
ではでは、