登場から4年経ち、この命題は昨今のスマートフォンやタブレットの爆発的な普及を横目にどれだけ実用的に達成されたのでしょうか? 途中、シングルウィンドウからマルチウィンドウへの変化はあったようですが、現在でも "Chrome OS" は基本ローカルにユーザーアプリケーションを持ちませんし、インストールもできません。いくつかのオフラインアプリはありますが、それも "Chrome ブラウザ" の手の内で動くものです。これは他の端末類、PCやスマートフォン、タブレットとは決定的に違う特徴で、ある意味 "孤高" と言っても良い潔さです。 "Chrome OS" を使うと言う事は、Googleが始めた「実験」に参加する感じが少なからずあります。
そんな訳でこいつを使うにはどうしてもネットワークへの接続が必要になります。初期のモデルでは3G携帯ネットへの接続チップを積んだものがありますが、フルブラウザなので3Gの帯域速では到底まかなえるわけがありません。しかしここへ来て4Gの普及が加速しだしたので、C7の様なWi-Fiモデルでも、"携帯ネットWi-Fiルータ" があれば「どこでもフルブラウザ」な時代になって来ました。やっと"Chrome OS" の花が開く条件が揃ってきたわけですね。それがスマホの普及によって牽引されているのは皮肉な事実ですが…。
残念ながら自分の住む地域の携帯ネットのインフラは大変遅れており、自宅などは3GどころかGSM^^; どうがんばってもモダンな環境は望めません。もっともそれはスマホやタブレットでも同じ事で、自分のスマホはデータ接続を解約して Wi-Fi があるところでしか電話機能以外は使えません。もし高速な携帯ネットが使えるなら、自分の感じ方が大きく変わるかも知れないことをお断りしておきます。
ともあれ、そんな "Chrome OS" は自分にとって使えるのでしょうか?
まず結論から言いましょう。このC7は "Ubuntu 12.04" とデュアルブートになっています。が、もうほとんどUbuntuを立ち上げる事はなくなりました。
無数のアプリをインストールし運用出来る "Ubuntu" と比べれば "Chrome OS" が出来ることは圧倒的に少ないです。また、ローカルにアプリをインストール出来るスマホやタブレットに対してさえ劣ってる状況。しかし "Google+"が発進して以降 "Chrome" の機能の統合と多様化はめざましく進化しています。ブラウザアプリや拡張も有効利用すると、日常の運用はしっかりカバーされるようになりました。幸い職場も "Google APP" に移行したので業務上の親和性も確保されています。
もちろんいくつかの不満はありますし、もっとフレキシブルなシステムであって欲しいと思う場面もあります。しかし軽快で信頼できる強力なフルブラウザ環境がすぐに手に入るメリットは、他と替えがたく思うようになってきました。これは機能偏重の自分のスタンスからすれば目から鱗の変化です。しっかり Google の罠に嵌ってますね^^;
まあ、"Chrome" で出来ないような作業はリソースも喰うのでデスクトップに任せればいいのですし、いざとなったら "Ubuntu" もあります。ちなみにC7での "Ubuntu" の操作感は "Chrome OS" 比べると鈍重でハードウエアのコントロール性も悪く、あえて使う気になりません。アイドルでもバックグラウンドで沢山プロセスが動いていて本体が熱くなります。
と言う訳で、次回からはそれぞれの機能をクローズアップして行きたいと思います。ほぼ同じことがデスクトップOSの "Chrome ブラウザー" でも出来ますので、自分の環境がどこでもシームレスに構築出来てすごく便利です。その過程で "Chrome OS" への思いを伝えて行きましょう。
続く.....
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